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花の散歩道すみれ会 富田林市の遊歩道の両側に四季折々の花を育てる、花のまちづくりボランテアグループです。

花の散歩道すみれ会

プロフィールprofile

メンバー紹介 SUMIさん   彼女は俳句の世界で超一流

新茶

遊歩道   

 さみどりの針ほどけゆく
         新茶かな

 端午の節句がすんで、青葉若葉が涼しい影を落としてくれます。茶摘みの歌が流れる宇治の茶畑では、今年はやはり天候不順が影響したのか生育が良くなく、新茶が出回るのも遅かったようです。
 丁度季節が合ったので拙い句を引っ張り出しました。
 京都からふるさとの大阪に住まいを移し2年余りが過ぎました。パーキンソン病と診断されたのは15年前です。
その後10年ほどは薬がよく合って、日常生活にも支障はありませんでした。
発病して15年を経た昨年末、突然「姿勢異常」という症状が出て、腰が90度前傾してしまいました。以前から右には少し傾き気味でしたが、気になるほどではなかったのに。
 歩けない、痛い、しびれる、腰から足に電気が奔るような痛みでした。
 先生や、理学療法士、ケアーマネージャー、家族、友人達、多くの人の力添えを得て、最近ようやく光が見えてきたように思います。と言っても、車椅子を離れた時に立っていられるか、 伝い歩きが出来るか、車椅子で自走するかという程度なのですが、これは大事な事だと思うのです。次なる行動が、車椅子ではじまるのと、立っていてはじめるのとの差でしょうか。 狭い場所の操作は難しいし、まだ1人で外出は無理ですが、急坂を下りる時には、向きを逆にすると安定感があるなど教えられることが多くありました。
 夏つばめかわしつつ漕ぐ車椅子
 私が俳句を始めたのは65才でした。新茶の句も車椅子に句もただの写生句です。俳句を上手下手で良否を決めるのは難しいように思います。たどたどしい1句に涙することも有ります。詰め込んだ知識の中では賄えない部分があるように思います。
 読んだ人の思いがどのように伝わるかを知ることが出来るのが句会の楽しさでしょう。自然と向き合って視野を広げましょう。もうすぐ蛍が飛びます。
 ほうたるや昔も今も手をつなぎ

 一坪に育ちし花に秋の蝶

引っ越してきて直ぐ参加されましたが、最近パーキンソン病が進み車椅子で毎週1回ガイドヘルパーさんと一緒にここに見えます。花壇は皆で応援しています。 

彼女の担当エリアです。紫陽花2種とクロコスミア  2018年6月14日撮影

 

小鳥が歩く道

遊歩道

きららかに今朝とんぼうとなりし翅
 大阪府の南端金剛という街に住んでいつも思うのは、街の中に緑が多いことです。公園が整備されていますね。市の職員だけでなく市民のボランティア参加もあっての事でしょう。
 その上に驚くのは、鳥たちが木のでだけでなく土の上を歩いていること。人が近づいても逃げることは滅多にありません。
 その謎が解けたのは秋になってからです。小春日の森を歩くと、足の裏に、落ち葉とはまた違う感触を覚えます、そう、木の実です。この辺りの樹木は、樫、クヌギナラなどで、冬にはクロガネモチの赤い実が目立ちます。野生動物、特に小鳥の好む実を付けるものは多いから?いや、そうなるのを予期して植えられたのかも知れませんね。子供たちのポケットがはち切れんばかりに、拾っても拾いきれない団栗。いいですね。だから。金剛の鳥たちは鷹揚で、慌てて逃げたりはしないのでしょう。

彼女の取って置きの一句

のじぎく

 ゐのこづち犬と犬より小さな子
これは私の取って置きの一句です。
以前家で飼っていた犬はゴールデンレトリバーという種で、約1年で私の体重を抜いてしまった大型犬でした、
幸い性格は温和で優しいので、近所のひとたちにも可愛がられていました。
ある日公園で走らせている時、通りがかったのは、よちよち歩きがやっとと思われる男の子とその祖父母らしいお2人でした。
男の子はケン(犬の名)を見ると、何の迷いもなく、ケンの胸の下に入ってそこに頬ずりをしたのです。
まだ早朝で、人も少なかったので、散歩道に待ち構えていた「ゐのこづち」が坊やにもケンにもいっぱいくっついてしまいました。
ただこれだけの事です。

       

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夕暮れるまでのリハビリつばめの子
風切り羽しっかとと広げつばめの子
立話聞かれたかしらつばめの子
        あや


すみれ会

〒584-0000
大阪府富田林市

email su3rekai@yahoo.co.jp

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